海づくり大会とは
全国豊かな海づくり大会は、魚食国である日本の食卓に、安全で美味しい水産食料を届けるため、水産資源の保護・管理と海や湖沼・河川の環境保全の大切さを広く国民に訴えるとともに、つくり育てる漁業の推進を通じて、水産業の振興と発展を図ることを目的として、毎年各地で開催されている国民的行事のひとつです。三重県では、昭和59年に第4回大会が開催され、令和7年には2回目となる開催が決定しています。
大会の基本理念
三重県の多彩な農林水産物や自然、歴史、文化等、本県が有する魅力を全国に広く発信することで、地域の活性化を図るとともに、大会開催を通じ、水産資源の保護・管理、海や河川などの水域環境保全、自然環境を守っていくことの重要性を県内外へ広く周知し、水産業の持続的な発展と豊かな海や河川が次世代へ引き継がれていくことをめざします。
大会の基本方針
① 持続的な水産業の次世代への継承
海域ごとに特色ある豊かな漁場に恵まれ、古くから伝統的な海女漁業や三重県が技術発祥の地である真珠養殖業など、多種多様な漁業が営まれている本県において、漁業が将来にわたって継続的に営まれ、次の世代に継承されていく大会とします。
② 豊かな海や河川の恵みを享受するための水域環境の保全
伊勢湾の栄養塩類不足による黒ノリの色落ちや気候変動に伴う海水温上昇による藻場の減少など、私たちの生活が自然環境に与える影響への認識を県民や国民が深め、豊かな海や河川を次代に引き継いでいく大会にします。
③ 多彩な魅力あふれる「美し国みえ」の発信
いにしえより美し国として知られ、現在も「伊勢まだい」や「桑名のはまぐり」、「松阪牛」など海・山の食材に恵まれ、地域ごとに特色ある農林水産物や自然、文化、歴史を全国に発信し、本県が有する多彩な魅力を存分に感じられる大会とします。
行事構成
① 式典行事【志摩市阿児アリーナ(志摩市)】
資源管理や漁場保全等の豊かな海づくりのために功績のあった団体の表彰、最優秀作文の発表、漁業後継者のメッセージや大会決議等を行います。
② 海上歓迎・放流行事【宿田曽漁港(南伊勢町)】
漁業関係者の協力を得て、漁船等による海上歓迎パレードを行うとともに、水産業が次世代に継承されるよう本県の栽培漁業を代表する稚魚の放流を行います。
③ 関連行事【開催市町ほか、県内数カ所で開催予定】
水産業や豊かな海づくりに関する企画展示、ステージイベント、体験ブース、物産販売、飲食エリアなどを設置し、水産業や環境保全への理解醸成や関係人口の拡大を図ります。
開催に向けた各種計画
基本構想
大会の開催意義、三重県の水産業の特徴、基本理念、基本方針、大会概要などの大会の大枠を定めたものです。
基本計画
大会会場に関する基本的な考え方をはじめ、基本的な行事計画や行事会場の概要、大会で放流する稚魚の種類、広報計画や大会運営方針などを定めたものです。
実施計画
大会の実施に向けた行事等の詳細なスケジュールを定めたものです。
- 策定中
三重県実行委員会
昭和59年の第4回大会以来41年ぶりとなる本県での開催を成功に導くため、その準備に万全を期するとともに、円滑な大会運営を行うため、県内の幅広い関係機関、関係団体の参画を得て、「第44回全国豊かな海づくり大会三重県実行委員会」を設立しました。
大会応援マスコット「とこまる」
みえスポーツ応援マスコットである「とこまる」が、第44回全国豊かな海づくり大会~美し国みえ大会~の大会応援マスコットに就任しました。コスチュームも完成し、大会の気運醸成に向けたPR活動など、これから多くの場面で活躍していただきます。